SpotifyがOKRをやめて、新しい目標管理を導入した記事を見つけたのでメモ。
OKRとは
まずOKRとは何だろうか。
- OKR(Objectives and Key Results)とは、会社、チーム、個人の目標を結びつけ、社員に何が求められているか、どのように進捗しているかを明確に理解するための目標設定・管理フレームワーク。
- このフレームワークは、目標を設定し、それを主要な成果指標に分解して進捗を確認するものです。OKRは、MBOなどの他の目標設定フレームワークと異なり、目標の位置づけをオープンにし、頻繁にレビューを行い、100%の達成を期待するのではなく、野心的な目標を設定することに重点を置いているのが特徴である。
- OKRは、社内のコミュニケーションや理解を深めるのに役立ち、日本企業でも導入に成功している企業がある。OKRにおけるOとKRの設定には、明確で測定可能な目標、全社的なビジョンとのリンク、野心的な目標設定が必要である。
Spotifyの目標管理の設計思想
詳細は以下の記事を参照。
概要としては、以下の通り。
- Spotifyの目標管理の設計思想は、変化の激しいビジネスでは、"How "よりも "Why "が重要であるという考えに基づいている。
- 彼らはOKRを使うのをやめ、代わりに会社の方向性に沿った優先順位を設定することに重点を置いている。
- この優先順位は組織内の全員に伝えられ、チームや個人には、その優先順位を達成するための「方法」を決定するための自主性が与えられる。
- スポティファイリズムのプロセスは、まず「カンパニービリーフ」という中長期的な戦略を立て、それを「ノーススター&2yearsゴール」という2年間の目標に落とし込む。優先順位は会社レベルで設定され、それがTribeレベル(150人までのチーム)、Squadレベル(Tribe内の小さなチーム)にまでカスケードされます。
- 優先順位は定期的に見直され、更新される。
- 各優先事項には、以下の指標に基づいて見直される。
- Data:
展望を示す定量的、定性的なデータ。解釈を入れてはいけない。
Insights:
データの解釈と何を学んだか。
Belief:
データの解釈に基づいて、問題領域に対してどういう方針を取るか。
Bet:
方針に基づいて何を優先事項とするか。 - これにより、各優先事項の背景にある「なぜ」、そして会社全体の方向性との整合性を全員が確実に理解できるようになっています。
以上